2015年4月20日月曜日

4.19革命55周年 青年学生2015年運動宣布式

今から55年前、韓国で学生を中心とした民衆たちの革命が起きました。1960年4月19日の四月革命です。

1948年に李承晩(イ・スンマン)を大統領とした大韓民国が建国されました。李承晩大統領はアメリカの後押しを受けて大統領となったため、政権基盤も弱く、そのため独裁的な政治を続けました。

そんな中、1960年の大統領選挙で不正選挙の嵐が巻き起こります。投票箱を燃やすといった不正どころではない暴挙で9割以上の投票を得るという結果に、民衆の不満と怒りは一気に高まります。
それを受け、慶尚南道(キョンサンナムド)の馬山(マサン)でデモが発生し、4月11日行方不明になっていた高校生の金朱烈(キム・ジュヨル)君が死体で発見されると、各地で民衆のデモが爆発的に発生します。

そしてついに、4月19日にソウルの学生たちが立ち上がり、それに合流した市民たちが政権打倒を叫びました。これに対し、政権側は発砲で対応しました。多くの犠牲が出る中、ついに李承晩大統領は辞任し、民衆は独裁からの解放を勝ち取りました。これが4月革命です。

また、その解放による民衆たちの熱気はそのまま統一への熱気となり朝鮮半島の真の解放へ向けた動きを作りました。

4月革命精神を継承
・・・と、まぁいきなり歴史の教科書のような書き方から入りましたが、この韓国で起きた4月革命の熱気を受けて、日本でも立ち上がった青年学生がいました。それが私達在日韓国青年同盟です。
この韓青が誕生したきっかけであり、その精神を継承して現在の問題を捉え、今年の活動を頑張っていこう!という青年学生2015年運動宣布式を行いました。

その4月革命の精神を継承し、今年、祖国と同胞のために、民族のために私達韓青がやることはなんなのかを議論しました。

また、学生主導による革命(というより独裁政治の中で、組織として動くことができたのが唯一学生であった)ということで、学生協の会長の挨拶がありました。

民衆の波が韓国を動かした瞬間
韓青が今年何やるかに加え、やはり初心に帰ってしっかりと4月革命を捉えようというわけで、映像で四月革命を学習しました。モノクロですが、映像資料などもあり、わかりやすいです。

4月の若き獅子たち
4月革命の中心となった学生たちを4月の若き獅子と呼び、それを歌った歌”사월의 젊은 사자들”(サウォレ チョルムン サジャドゥル=4月の若き獅子たち)がありますので全員で歌って、士気を高めました。

自然と拳に力が入る
独裁政権を倒した4月革命によって生まれた民主化と統一への気運は、惜しくも朴正煕率いる軍事クーデターにより踏みにじられてしまいます。故に未完の革命と呼ばれます。

その後、現在に至るまで韓国とそれを取り巻く情勢は大きく変わっていません。この未完の革命を完遂するべく、今年の運動をきちんとやろう!という意識を皆で共有できた宣布式になったと思います。

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