2016年7月22日金曜日

「귀향」上映会に参加しました

韓国で2月ごろに公開されて動員数359万人を突破した映画「귀향(クィヒャン/鬼郷)」の上映会があったので参加しました。「귀향」は日本軍「慰安婦」被害者の方が心理療法を受けたときに描かれた絵をモチーフに、各証言等を基に撮られた映画で、主役の少女を演じられた方を筆頭に在日同胞が多く出演しています。

映画「귀향」
映画は日本軍「慰安婦」として連れて行かれた2人の少女を中心に1943年当時のシーンと、そこから生き延びた一人がハルモニ(=おばあさん)となった現代のシーンがシャーマニズムによって交錯しながら展開していきます。
当然ながら性暴力描写などがあり、「慰安婦」被害者の方の苦痛が生々しく伝わってきました。

舞台挨拶
上映後、監督と主演女優による舞台挨拶があり、それぞれ質問などに応じ撮影での苦労などを語っていました。

入場口付近でリポートするTV局
韓国国内からもテレビ局が来ており、インタビューなどもしていました。韓国国内ニュースでも取り上げられていたようです。

映画自体はテーマがテーマなだけあり非常に心痛くなるものでしたが、映像による迫力と強力な訴え、分かりやすさがありました。2015年末の韓日日本軍「慰安婦」合意は被害者当事者を無視したものであり、問題の解決は被害者ハルモニ達自身が納得できるもの、求めているものでなければならないと今回改めて強く思いました。

支部学習会の一回目を開催しました

韓青東京では毎週水曜日のウリマル(韓国語)教室と月2回ペース(出来ない時もありますが・・・)での学習会(青年セミナー)を開催しています。今期は在日同胞シリーズということで、在日コリアンの歴史や現状、教育等をテーマで続けていますが、その合間に今韓青東京に来ている青年が自分のテーマで話す支部学習会をやることにしました。
そんなわけで一回目を7月16日に開催しました!ひとつ前の投稿にある第23回統一マダン東京ポスト企画に行く前にやってますのでこの日は学習会2連続!勉強しすぎだろ。

「私」は在日としてどう生きてきたか
長く来ている人からやったほうがいいんじゃないかなと思ったのでそのようになりました。年功序列だ。
在日関係、朝鮮半島に関係する中で好きなテーマで講演してもらえればOKとしましたが、こういう時なんだかんだ一番おもしろいのはその人がオギャアと生まれてから今までをまとめて話す「自分史」ですね。在日同胞は朝鮮半島にルーツを持つという強力な共通点、民族という共通点がありながら環境や選択で様々ありますので同胞同士だと聞きやすく興味深いです。今回も涙あり(講師が勝手に泣いた)の2時間超えという大スペクタクルで面白かったです。

糖分補給するとみんな感想が出てくる
終わったあと、それぞれ感じたことや思ったこと、疑問などを話して終わりました。そんとき近くのカフェが空いてなかったのでスーパーのフードコートでデザート食べました。中学生かよ。次回日程は未定ですが、次も別の人の自分史になると思います。同じ在日コリアンの話しを聞いてみたいという方、ぜひお問い合わせください。
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第23回統一マダン東京ポスト企画に参加しました

去る6月12日に第23回統一マダン東京が成功のうちに無事終了しました。今回その後の学習企画として、第23回統一マダン東京ポスト企画が7月16日(土)に開催されたので参加してきました!韓青東京は参加してきたというか、主催側なのですけど。ということもあって韓青東京で司会をやりました。

ポスト企画
毎年プレイベントとして統一マダン東京が始まる前に開催していましたが、今回は少し変わってポスト企画となりました。統一マダン東京のテーマは「朝鮮半島の統一、民族の和解、平和なアジア、差別のない社会へ」ですし、今回は「停戦から平和、対決から対話」というのも頭に入っています。そのテーマの通り、未だ停戦協定のままである朝鮮戦争について講演会を開催してこの緊張状態の解決のため学習しようというものです。

鄭栄桓明治学院大学准教授の講演
今回その方面で専門の先生、明治学院大学准教授の鄭栄桓氏をお招きして「朝鮮戦争と日本〜在日朝鮮人史から考える〜」を講演していただきました。
講演は「平和国家としての日本」は果たして本当にそうなのかといったところから始まり、朝鮮戦争期の日本、そしてそこに住む在日朝鮮人について話されました。植民地から朝鮮戦争、そして現在まで停戦協定として続くというマクロな見方から、「長い朝鮮戦争」をどう終わらせるか、という講演でアカデミックな内容でした。大学の准教授をやってらっしゃる方なので当然だけど。

その後、質疑応答や団体アピールを行ってポスト企画は終了。その後三河島地域らしく韓国料理屋で交流会を行って終わりました。朝鮮戦争を漠然と祖国で起きた戦争と捉えるのではなく、私たち在日同胞にとっても直接的に関わりがあること、またこの時の体制が現在まで続く在日同胞状況の大きな基幹になったという点を改めて勉強することができました。

2016年7月8日金曜日

第50回韓青全国統一東日本夏期講習会【サマーキャンプ2016】のご案内

夏!海!花火!そんな世間の波に韓青東京もしっかりと乗る。それがサマーキャンプです。
韓青では年2回、夏と冬に講習会(キャンプ)を行っていますが、今年もその季節がやってまいりました。今年も夏は東西に分けて開催します。東京・関東地域は東日本(東京・愛知・三重県本部合同開催)地域になります。
チラシは以下。

チラシ表
チラシ裏
さて、そんなサマーキャンプですが、今年は8月6日(土)〜7日(日)に静岡県御前崎市「旬彩」にて開催します!場所は関東と東海地域のちょうど真ん中くらいです。海はマリンパーク御前崎という大きい海水浴場がある公園でおもいっきり遊べます。泳ぐ、浮かぶ、潜る、波に乗る、走る、飛ぶ、焼く・・・etcなにやったってOK!母なる海は寛大なのです。
さらに、今回は初日の夜に現地でお祭り+花火大会があるようで、せっかくなのでこちらにも参加します。青春っぽい。夕日とか見れるのかな・・・そんな怒涛のステキイベントが続くサマーキャンプ2016、在日コリアン青年学生だけで行きますので在日同胞に関する講演企画や、同じ境遇の同胞同士でディスカッション企画、また韓国料理体験ができるワークショップなど、韓青だからこその二日間になっています。
参加費は交通費や食費などコミコミ19,800円、学生は15,800円で、東京地域は8月6日朝、秋葉原駅から出発する予定です。

朝鮮半島にルーツのある在日コリアン(国籍不問)の方、同胞同士で熱い夏を過ごしませんか?というわけで参加者募集中です。お問い合わせ・受付は以下から。お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォーム


■第50回在日韓国青年同盟全国統一東日本夏期講習会【サマーキャンプ2016】
日時:2016年8月6日(土)〜7日(日)
場所:静岡県御前崎市「旬彩」
対象:朝鮮半島にルーツを持つ16〜35歳の在日コリアン(国籍不問・ダブル、ハーフも大丈夫です)
参加費:一般19,800円/学生15,800円(交通費・食費・宿泊費・イベント費込み)
内容:海でのレクリエーション及び自由行動、在日コリアンに関する講演、グループディスカッション、花火大会への参加及び自由行動、代表者パネルディスカッション、韓国料理体験ワークショップ等
主催:在日韓国青年同盟(東京本部・愛知県本部・三重県本部)

2016年7月4日月曜日

大倉山七夕祭りにサムルノリで出演しました

7月3日日曜日に神奈川県の大倉山商店街で七夕祭りというものがあり、色々ご縁があって民族楽器演奏(サムルノリ演奏)で出演することになったのでやってきました。主催は大倉山商店街振興組合さんです。外部イベントに出演したのでなんだかスポンサード記事みたいな書き出しになってます。

大倉山七夕祭り
夕方からステージイベントが始まるので、お昼くらいに向かいました。ザ・横浜みたいないい感じの商店街(適当だな)に到着。

相変わらず食べ終わったあとの写真
基本的に燃費が悪いので行くだけでお腹が減ります。なので着いていきなり昼ごはんです。ケンタッキーフライドチキンでゴリゴリっとランチ。久しぶりのKFC、美味いです。

会場。テントの中が屋台
大倉山七夕祭りでは色々出店がでており、食べ物だけではなくハンドメイドの雑貨を売っている人がいたり様々でした。私たちはマッコリ2種とぶどうジュースを持っていって売りました。

安定のイードンマッコリ
雰囲気的にはお酒をたくさん飲むような感じでもなかったのでそこそこ・・・といった感じでした。梨マッコリも持って行きましたが、こちらは試飲した人には美味しいと評判でした。
余った分はこれからスタッフが美味しくいただくと思います。

後ろのほうに「女」の文字が見える
到着して昼ごはんも食べたので直前の練習です。練習場所はここです、と案内された先はすぐ近くの銭湯。何だコレと思って入ってみると完膚なきまでに銭湯です。どうやら閉店した銭湯を取り壊している途中のようでところどころ面影があります。面影っつーか、入り口から脱衣所まではほとんどそのまま残っててウケます。
そんなわけでおそらくこの辺が湯船だろうというようなところで練習しました。

シンボルエンカウントタイプの出会い
戻る途中、ふくろうカフェの大倉山ふくろう神社の人がふくろう乗せたカートを押しているところに遭遇しました。ふくろうめっちゃ大きい。すごい。人間、道を歩いていていきなりふくろうに出会うとボキャブラリが一瞬で溶けてなくなり、「でかい」「すごい」「かわいい」以外の言葉が出てこなくなります。そんな感じです。

流石に慣れてきたヨンナムサムルノリ
そうこうしているうちに出演時間になったので衣装に着替えて、嶺南(ヨンナム)サムルノリを演奏しました。サムルノリは朝鮮半島伝統の民族楽器で演奏するもので、4種類の楽器がそれぞれ雨や風、雷など天気を表し、農民が豊作を願ってベンベコ叩いていた農楽です。今回はその中でヨンナムサムルノリをやりました。
ケンガリの掛け合いなども当日練習でいきなりやったりしました。

子供たちに好評
その後、ワークショップ・・・というか体験として何個か楽器を出して自由に触ってもらう時間としました。普段触る機会の無い、ヘタすると一生ないであろう楽器たちなので子供たちを中心に色々触って叩いていました。打楽器でわかりやすいのもあって結構好評でした。いいね!みたいな感じ。

写真も忘れずに撮って送って欲しい
あと、ピースキャンペーンのうちわも持って行きました。完全に夏模様の気候に突入し、ただこの世に存在するだけで汗が出てくるようになりましたのでうちわは結構好評でした。

ラーメンの丼ぶりのスケールがおかしい
最後は川崎の中華料理屋で打ち上げして解散しました。丸テーブルで真ん中がスピン可能な本格的な匂いがするスタイルです。食べ放題で頼んでるのにどの料理もひたすら人数分出てきて情け容赦なく山盛りなのが謎でしたが、美味しかったしお腹いっぱいいただきました。

というわけで大倉山七夕祭りに参加してきました。朝鮮半島の伝統民族楽器ということで初めて見る方も多く、また実際に触ることもでき、多文化交流として楽しく過ごせたと思います。
韓青東京としても楽器に触る機会として、出演という目標があるとやる気もでるので良かったです。暑さは大変だったけど、楽しかったです。あ、ソフトクリーム食べるの忘れたな・・・(7/3はソフトクリームの日らしい)